この度、武雄温泉保養村キャンプ場等利活用事業として、公募型設置管理制度（Park-PFI）を活用し、官民連携で「OND PARK」を2023年4月に開業いたしました。

私は、武雄に生まれ、武雄で育ち、武雄で事業をさせていただいてきました。本プロジェクトは、今までしてきた事業とは全く事業領域の異なるものです。それでも、武雄をもっと元気に、そして育てていただいた武雄に恩返ししたいという想いで、保養村ならではの自然資源と周辺施設を共存させ、公園の利活用を再定義する「OND PARK」をかたちにすることに決めました。

しかし、覚悟はしたもののゼロから創るのは本当に大変です。オープンを迎える日まで困難は少なくなく、何度も挫折しそうにもなりました。これからも超えていかなくてはならないことがたくさん待っているでしょう。それでも私は、次世代が未来に夢を見ることができる地域を実現したいという想いで、多くの方々のご協力とともに、これからも進んで参ります。

街をつくるのは人。暮らす人と訪れる人である一人ひとりが街をつくっていますが、一人だけの力では街に対してできることは限られています。人と人が出会い、想いをかわし、力を合わせて行動していくことは、街を活気づけるために必要不可欠です。社会の中にあるさまざまな境界を超えて、多様な人たちが交わり、良質な摩擦が生まれることで、街の温度は上がっていく。そんな多様な人が出会える場所として、私たち一人ひとりが社会の垣根を超えて、自然な状態を取り戻すことのできる公園はとても大切な場所であると考えています。豊かな自然環境が残る武雄温泉保養村の中に、心と身体を整えるコンセプトパーク「OND PARK」をオープンし、地域にとってより良い生活につながる場として、また武雄に新しい人の交流を生み出し、地域活性化にも繋がる豊かな未来を迎えたい。

これまで以上に、地元の人たちが日常的に通うような公園を目指したい。 そして、市外や県外の方が武雄という街を訪れるきっかけとなる場所にもしていきたい。 どうか地域の皆さんと共に武雄を盛り上げる「音頭」をとって、武雄の「温度」を上げていければ嬉しく思います。